5G×スマートグラスの組み合わせが世界をまた大きく変える!
アップルが2020年、まったく新しいAR(拡張現実)スマートグラスを発売するかもしれないです。
これまで数々のアップルの新製品の予測を的中させてきた、TF International Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、2019年の第4四半期から2020年の第2四半期の間にスマートグラスの量産に入ると予測しています。
アップルのスマートグラスの値段は、アメリカのフォーラムの意見をまとめると10万円前後と予測する方が多いです。
2014年にアップルはマイクロLED分野でたくさんの知的財産を持つLuxVue Technology(ラックスビュー/米カルフォルニア州)を買収しました。
同社が進めていたのがマイクロLEDという革新的なディスプレイの開発です。これは一つ一つが赤、緑、青色に発光する、極小の発光体(LED素子)をぎっしりと並べることで、省電力で高精細なディスプレイを作ることを可能にします。
一説によれば、まずはこの技術についてアップルウオッチに応用しようとしているようです。
バッテリーの持ちを良くしたうえでより美しいディスプレイに進化させるのでは?とみられています。
(2019.7追記)アップルスマートグラスの最新コンセプトムービーが??
イタリアの著名なコンセプトデザイナーであるアントニオ・デ・ローザ氏によってアップルスマートグラスのコンセプトムービーが公開されました。
実はこれ有名デザイナーの遊びです。
くれぐれも誤解をいただきたくないのですが、このムービー本物のように見えますがAppleとは一切関係ございません。著名なコンセプトデザイナーによる大変クオリティが高い、言うならば「妄想のデザイン」です。
一部でアントニオ・デ・ローザ氏はアップルの元デザイナーだとか、iPhoneやAppleウォッチのデザインを手がけた人だという情報がまことしやかに言われていますが、それらはすべて誤りです。
しかし彼のクオリティの高い妄想デザインは、世界中の多くの開発者たちにもインスピレーションを与えているようです。見るとついつい期待に胸が膨らみますね!
アップルはスマートグラスでも世界を変えられるか?
アップルが先述のマイクロLEDの技術の開発を急ぐ理由は、2020年以降発表されるとみられているスマートグラスのためと言われています。
これまで登場したどんなスマートグラスよりも、アップルはiPhoneに搭載したRetinaで世界を驚かせた時のように、高精度なディスプレイ機能を備えた端末を作ろうとしているのかもしれません。
革新的な次世代のディスプレイとして、マイクロLEDのテクノロジーは、ここ数年間にわたって注目を集めてきました。
【5G×AR】5Gとの組み合わせで真価を発揮
2020年といえば第5世代通信移動システム5Gが一般向けに開始される年でもあります。日本でも2020年春から5Gが開始される見込みです。
4Gと比べて100倍以上とも言われる転送速度を実現する5Gとの組み合わせにおいて、アップルのスマートグラスのようなAR/VRデバイスは真価を発揮できます。
5Gを使えば4Kや8Kのような重い動画も、遅延なくスムーズに通信することが可能となります。
5Gに対応したアップルのスマートグラスが発売されれば、ポケモンGOのようなARを使ったゲームではより滑らかに、リアリティのある世界に入り込むことが出来るかもしれません。
ビジネスシーンにおいても、5G対応スマートグラスが出てくれば遠隔地との会議などで大活躍しそうです。
5Gについて詳しくはこちらで解説しています。
アップルスマートグラスのための新しいOS「rOS」
iPhoneにはiOS、Apple WatchにはwatchOSが開発されてきたように、アップルではスマートグラスのための新しいOSも開発しているとのことです。
既存のAppleデバイスとの互換性は?iPhoneとスマートグラスは一緒に使える?
TF International Securitiesのアナリスト、Ming-Chi KuoはAppleで開発中のスマートグラスは機能するためにiPhoneに大きく依存すると予測しています。
Appleの正式発表がされていないため現状では不明ですが、iPhoneとスマートグラスの連携については、ほぼ間違いなくされると期待してよいかと思います。
iPodとMac、MacとiPhone、iPhoneとAppleウォッチといったこれまでの例にもれず、Apple製品との連携でより快適に使用する事ができそうですね。
アップルのスマートグラス妄想コンテストが開かれた
Freelancer.comはアップルが発表するであろうスマートグラスを妄想するコンテストを開催したみたいです。コンテストにはおよそ60人の応募がありました。
こちらが優勝者がイメージしたアップルのスマートグラスです。スキーゴーグルのようなイメージは没入型のバーチャルリアリティでのゲーム体験のためのものであり、上のメガネは日常使用のためのものだそうです。
2020年以降はスマートグラスの時代になるか?
インテルも2018年にスマートグラス「Intel Vaunt」を発表していました。Intel Vauntは網膜に特殊なレーザーを照射することで、装着者にクラウドまたは接続されたデバイスからの情報を投影することができるものでしたが、販売網構築にあたりパートナー探しに難航して2018年4月中止が発表されました。
この画期的な技術はお蔵入りとなってしまったものの、すでに我々の知らない水面下では次世代のウェアラブル端末の開発は激化しているということを意味します。
アップルのスマートグラスだけじゃない?マイクロLEDでイノベーションが起こるか
マイクロLEDはメリットが多く、近い将来スタンダードになるかもしれません。
マイクロLEDのメリット
- 有機EL(OLED)と同じような優位性を持つ。明るく、広い色域を表現することができる上に構造がシンプルなために端末を薄くできる。
- 「焼き付き」と呼ばれる劣化現象を起こさないため、有機ELのディスプレイよりも高寿命。
いずれはテレビ、スマホ、カーナビなどあらゆるものにマイクロLEDが使われそうです。
アップルのスマートグラスの価格はどれくらい?
発表されていないのであくまで予想ですが、アップルはそのデバイスにプレミアムをつける傾向があることから500ドル〜1300ドルの間(55,000円〜143,000円)になるのでは?との見方が米国でも多いです。
間をとるとアップルのスマートグラスの価格予想は10万円くらいが妥当というところでしょうか?
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